Sam Toyoshima氏、AES Fellowship Awardを受賞

Sam Toyosima氏が客員教授を務める四日市大学の先生から「豊島先生がロンドンでAES Fellowship Awardを受賞されたので、その祝賀パーティーをしたい」とお話しを頂き、昨日HOLY HOUSEにて大学の先生や大学OB主催のパーティーが行われました。

和やかで楽しい雰囲気のパーティー・・・最後はチョッとした演出と豊島さんのスピーチ、そして記念撮影。皆さんの笑顔が語っているように、本当に心温まる素晴らしいパーティーでした。

ところで・・・AES?? Fellowship Award??

ほとんどの方は聞いた事も無い名称だと思いますが、私も初めて聞く言葉であり、なんの事やらさっぱりでしたが、AESをネットで調べてみると・・・AES(エーイーエス、正式には“Audio Engineering Society”)は、世界中のプロオーディオに関する研究者、設計者、エンジニア、音楽家、作曲家、映画の音響関係者が集まり、学会のような活動をしている世界で最も権威のある組織だとのこと。

・・・という事で、よくよく聞くとオーディオの分野で世界的にもの凄く権威のある賞らしいのです。

ちなみに受賞理由は「長年にわたる音響学的な進歩とその技術や発想を広く世界に普及させただけでなく、実際的に世界各所でスタジオやホールの設計を行ったことに対して、団体として最も権威ある賞としてフェローシップ賞を授与した」と解説しています。なお、Fellowship Award(フェローシップ賞)受賞はアジアからは初めての快挙だそうです。

豊島さんはSam Toyoshimaとしてアビーロード・スタジオや、エンヤのプライベート・スタジオなどの設計者として、日本よりも世界で有名な音響デザイナーなのです。やっぱり偉大な方なんだな・・・豊島さんはと、改めて感じた次第ですが、普段接している時にはその偉大さを全く感じさせない気さくな人柄が豊島さんの人間としての器の大きさを感じさせます。

2009年春、そもそも四日市にプロユースの本格的スタジオを創りたいという想いからスタートしたHOLY HOUSEですが、以前から温めていたアイデアや僕の考えをかなりの数の設計事務所や音響施工業者に伝え図面を書いてもらいましたが、なかなか気に入ったプランに出会うことができずに凄く悩んでいた頃でした。ふとしたきっかけで「アビーロードスタジオを設計した豊島さんという方が四日市大学にいる」事を知り、もうこの人に頼むしかないと僕の想いをつらつら綴ったメールを送ったところ、すぐに返信をいただき、何と現場を見に来てくれる事になったのです。そして現場視察の日、オンボロ倉庫のありのままの姿を見てもらいました。「これじゃあできません」と言われないように、とにかく自分の想い「四日市に本格的スタジオを創りたい」ということを伝えました。暫くの沈黙のあと「それじゃあやってみましょう」と言ってくれた豊島さんの表情はいまだに忘れられません。よくぞこのオンボロ倉庫の改装を引き受けてくれたものです。それから1週間後、豊島さんから初回プランが届きました。そこには僕の理想が更に洗練されたデザインで描かれていました・・・衝撃でした。その図面を元に打合せや調整を繰り返しながら、何と12回目のプランでようやく基本プランが決定。長い道のりでした。しかし工事が始まってからがもっと大変。予想外のトラブルやらハプニングやらで工期は遅れ予算は破裂。今思うと、そんな厳しい時もいつも豊島さんが冷静に舵取りをしてくれた気がします。記録的猛暑だった昨年の夏、工事もようやく大詰を迎え、豊島さんが調達してくれたU-rei(CAFEのスピーカー)がCAFEに取付けられた日、まだエアコンの設備が入っていないCAFEで、大粒の汗をダラダラ流しながら延々数時間、僕と家内と豊島さんの3人で次から次へとお気に入りのレコードやCDを聴きまくった事を思い出します。暑かったけど最高にいい音でした。途中で投げ出したくなる様な物件だったと思うのですが、最後までお付き合いしてくれた豊島さん。本当に感謝しています。

また一つ偉大な勲章が増えた豊島さん。おめでとうございました。

↑うずくまってアンプとスピーカーの結線をする豊島さん。(写真中央)

↑CAFEに設置され、初めて音を鳴らした日のU-rei

コメント / トラックバック2件

  1. 800land より:

    こんにちは、すばらしい方の設計なんですね。
    スタジオの設計とか、音響についてはド素人なので何もコメントできませんが、先日お邪魔してスタジオに入らせていただいて、あの空間にあれだけの音量があって苦痛ではなかったですね、かつて実家にいた頃は応接間(唯一のフローリングでした)にJBLのスタジオモニターをおいて結構な音量で聞いたものですが、しばらくすると苦痛になってくるんですwww
    1時間以上いて生ドラムの音が心地よいのになんでだろうかと疑問に思ったのです。
    それとCafeのBGMの音もすごく耳障りが良くて気持ちいいですね。
    どの場所にいてもバランスよく聞こえます、こちらも音響効果を考えられているんでしょうか?
    それとも私の耳が変なんでしょうかねwww
    またお邪魔させてください、ありがとう御座いました。

    • holyhouse より:

      豊島さんの設計は、音が心地よいのです。HOLY HOUSEのスタジオはどの部屋も本当に気持が良いです。
      アビーロードスタジオの改修を終えてから、Sam Toyoshimaのスタジオは音が気持がいいと評判になり、ロンドンのほとんどのレコーディングスタジオやイギリスのミュージシャン達のプライベートスタジオを数々手がけたと聞いています。
      何故気持いいのか?
      スタジオにインテリアデザイン性を持込んだからだとも言われていますが、それだけでは耳の肥えたミュージシャンの要望には応えられないはず。やはり音が良くなければ。では何故音が良いのか?豊島マジックですね。