2011年3月23日
美しいもの=ルーシー・リー
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とても静かで落ち着いたパラミタミュージアムで「ルーシー・リー展」観て来ました。
想像以上に素晴らしかった。美しいものとしか言いようがない。
好きなものは沢山あるけれども、上手く表現できない程に、ルーシー・リーの作品はかなり好きなもののひとつに確実に加わった。
また洗練され凛とした佇まいなルーシー・リーの人間性にも惹かれた。
私は好きなもののひとつに、所謂民藝と言われる類いのものがあります。
民藝に関わりの深いバーナード・リーチには、手厳しい批評を受けていたらしが、自分のスタイルを変えなかったそう。
しかし、ルーシー・リーの作品は、李朝のものにもかなり影響受けていると思うし、バーナード・リーチ等が好んだようなものを、彼女流にモダンかつ繊細に優美に女性らしいフォルムにし、独自のものにして行ったのだと私は感じた。
三島にも通じるこの器を見ていると、お茶が飲みたくなってしまう。
美しいお菓子に、心を清める様なお茶。
ルーシー・リーの器には程遠いが、こんな白い器で頂くと、それっぽい気持になるのが不思議。
これは陶芸好きの叔父が趣味で自宅で焼いている器。
真似て撮ってみたけど全く持って程遠い。でも日常のお茶碗にとても馴染む小振りなこのお茶碗が結構お気に入り。
ルーシー・リーは、釉薬や線描など、まるでお菓子を作るかのように、計量し理論的に独特の作風を確立したそう。
微妙な色合いのニュアンスって伝えるのが難しいと思う。
その微妙な色使いが、何ともにくい使い方で、やはり言葉では表現できないのです。
全然違うけどHOLY HOUSEも完成するまでに、色風合いなど本当に迷いに迷った。結構微妙な色合いが多いと思う。
スタジオも各部屋大人な色合いでセッティングし、カフェはまったり落ち着き、心地良い空間です。