2011年7月13日
本日の1枚〜『Waltz For Debby』 by Bill Evans
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ホントに気まぐれに、思いついたレコード/CDを紹介して行きます。
本日の1枚は、JAZZピアノトリオの最高峰”Bill Evans Torio”の最高傑作といわれる『Waltz For Debby』です。この名盤、今年がある節目となっているので、そのタイミングで紹介しようと思っていたのですが・・・
いまさら紹介するまでもないほどの名盤は、ニューヨーク/ヴィレッジ・ヴァンガードにて1961年6月25日にレコーディングされたもの。そう、ちょうど今から50年前に録音されたライブ盤なのです。ですのでホントは今年の6月25日に記念日として紹介したかったのですが、ちょっと遅れてしまいました。
ピアノ、ベース、ドラムの3者により繰り広げられるスリリングなインタープレイ、ビル・エバンスの繊細なタッチ・・・何度聞いても感動させられます。
午後2回と夜3回の計5回に渡る同日のステージは、11日後に交通事故死してしまったベーシスト/スコット・ラファロの追悼版としての『Sunday at the Villege Vanguard』と、本作『Waltz For Debby』の2枚に編集されて発売されました。
収録曲や演奏の素晴らしさについては、いろんなところで語り尽くされているので、あえてここで詳しく触れる必要もないと思いますが、このアルバムを更に素晴らしいものにしているのは、空気感だと思います。演奏に混じって聞こえて来る客の会話や食事の音など、目をつむって聞き入ると、まるで自分も50年前のビレッジ・ヴァンガードに居るかの様な気分にさせてくれます。
そんな臨場感溢れるこのアルバムは、たった2本のマイクで録音されたという逸話を聞いた事があります。現代のレコーディングの様にマルチトラックでマイクの数を競っても仕方ないなと思わせる、当時のエンジニアの素晴らしい感性にも感服です。
カフェのU-reiとも相性がよく、好んでかけています。皆さんも、このアルバムを聴いて50年前のニューヨークにタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。